2017年1月5日木曜日

"Write Good or Die"

"Write Good of Die"という本を読んだ。11月の初めぐらいの読了です。

英語を読んだり、聞いたりすることは多いけど、英語で文章を書く機会は少ないもので、ひとつ英語による文章作法でも勉強してみようかと思って購入。米国の作家やライターなど文章に関わるさまざまな職種の人たちが書いた「ライター心得」をまとめたものです。

ただし実際には文章作法についての本というよりは、「作家になりたければ、こういうところに気をつけろ!」といったアドバイス集のような内容でした。それはそれで面白かったです。

印象に残ったアドバイスは、

「誰でも文章は書けるから、その気になれば誰でもライターになれると思われがちだが、なめるな。ライターになるには、オリンピックに出場するのと同じぐらい厳しい訓練が必要だ」

「アイデアはいくらでもある。問題はどうやって書くかだ」

「ライターとして成功するには、自分が面白いと思うものを書き続けるしかない」

「スティーブン・キングは処女作『キャリー』を執筆しているとき、行き詰まってしまって原稿をゴミ箱に捨てたことがある。でも妻がその原稿をゴミ箱から拾い上げて読んでくれて、書き終えるように励ましてくれた。あきらめるな」

「JKローリングはハリーポッターの第1作の発表する前、12の出版社に断られた。編集者はあてにならない」

「あなたたちはキングやローリングのような天才じゃないのだから、何百回と断られて当然」

「編集者の言うことはちゃんと聞け。ひとりよがりになるな。編集者に好かれろ」

といった感じですかね。ほかにもいろいろありますけど。まぁ、ある意味、なかなか実践的です。


あと、小説を書くなら1文で「面白そうだな」と思わせるだけの内容でなければならない、というのがライターにとっては鉄則のようです。

例えば、

"When a great white shark starts attacking beachgoers in a coastal town during high tourist season, a water-phobic Sheriff must assemble a team to hunt it down before it kills again."

"A young female FBI trainee must barter personal information with an imprisoned psychopathic genius in order to catch a serial killer who is capturing and killing young women for their skins."

"A treasure-hunting archeologist caces over the globe to find the legendary Lost Ark of the Covenant before Hitler's minions can acquire and use it to supernaturally power the Nazi army."

っていう感じです。

確かに面白そう。読んでみたいと思わされます。


あと、この本を読んだ思いがけない収穫は、いろんな米国のライターの文章が読めるので、気に入った文章があれば「この人が書いた本を読んでみようかな」というとっかかりになることです。

なかでも、J.A. Konrathという作家が書いた、自らが処女作を出版するまでのストーリーはとてもユーモアーにあふれていて面白かった。処女作出版までに12年かけて、10本の作品を書き、460回も出版を断られたそうです。

ライター稼業も大変ですね。

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