2019年3月2日土曜日

オッサン小学生(女子)

No.100

昼の3時ごろ地下鉄に乗ったら、小学生の女の子が寝ていた。

制服と帽子を身につけてシートに座り、ひざの上においたカバンを抱え込むようにして寝ている。おそらく2年生とか3年生ぐらいだろうが、寝姿は疲れきったオッサンのようなたたずまいだ。世間の相場では子供の寝姿は可愛いものと決まっているが、この場合はどうみてもオッサンである。オッサン小学生(女子)だ。

眼鏡をかけた、いかにも勉強ができそうな雰囲気の子だったので、「こんなに疲れるまで勉強させられて…」なんていう気分になりそうにもなったが、彼女が眠っている理由を「勉強による疲れ」と決め付けるのはよくない。

ここは、小学生女子でもオッサンのように見えるという事実だけを心に刻んで、笑っておこうと思う。


2005/11/25

唇にハチミツ

No.99

唇の下あたりがカサカサしているというか、荒れているというか、とにかくそんな感じになっているのに気付いた。

そういえば、子供のころはこういう状態になると、「ハチミツを塗れ」と言われた。いつも言われるがままにハチミツを塗り、そのまま放っておけば治った覚えがある。

ヨメには「ハチミツにはいろんな菌が入っているで」と言われたが、懐かしさもあってハチミツを塗った。一晩経っても治っていないので、朝になってもう一度塗ってみた。ハチミツのベトベトとした感触に覆われたせいであろうか。今、肌のカサカサしていた部分には、なんか白くて小さなブツブツができている。

そういえば、子供のころもそんな風になって、そのブツブツが潰れて、カサブタみたいになってから治ったような気がする。今になって思えば、それをハチミツの効果で治ったというのか、症状が悪化した末、自然治癒したというのかは不明だ。

私はまた間違った選択をしてしまったのだろうか。


2005/11/24

重いカバン

No.98

カバンがどうしても軽くならない。

小学生のころからそうだ。時間割に合わせて教科書とかを入れるのが面倒なものだから、全部の教科書をリュックサックに詰めていたような気がする。お陰で忘れ物をしないという美徳を得ることはできたが、極めて計画性に乏しい性格になった。明日どんな予定があるかと考えることを常に拒否している。

今でも通勤に持っていくカバンは異常に重い。何キロあるのかは知らないが、おそらく7~8キロぐらいあるのではないか。理由は仕事に使うパソコンと雑多な資料を詰め込んでいることにあるのだが、これも、いつパソコンや資料を使うことになるか分からないという発想に基づいている。冷静に判断すれば、当分の間使わない資料も多々ある。ただ、最初からそういう判断をしようという発想自体を拒絶しているので、カバンの中身は増える一方だ。

重いカバンを持っている人間は計画性がない。一つの真実だと思う。


2005/11/22

風邪薬にドクロ

No.97

風邪薬のCMは言い訳がましくないか。

「ひき始めには○○」とか「早めの○○」とかいった宣伝文句があるが、あれは、「仮に効かなかったとしても、早めに飲まなかったあなたが悪いんですよ」と言わんとしているのではないか。「眠くならない」などとアピールしている薬に至っては、風邪を治すという使命を放棄している気がする。私が欲しいのは、別に眠くなってもいいから、グダグダに悪化してしまった風邪でも、イッパツで治る薬である。

これだけ医学が発展しているのだから、何かそれぐらいの薬はあるはずだろう。副作用を懸念する国の規制がかかっているか、製薬会社が意図的に「効かない薬」を売っているとしか思えない。多少の副作用ぐらいいいじゃないか。タバコだって売っているんだし。

びんに小さいドクロマークぐらい付いていなければ、風邪薬に説得力はないと思う。


2005/11/21

働かざる者、食うべからず

No.96

「働かざる者、食うべからず」という言い回しは、厳しすぎるのではないか。

世の中には働いていない人だって沢山いる。子供とか、年寄りとか、病気の人とか。こういう人たちに、「食うべからず」というわけではあるまい。言わんとするところは、いい若い者がダラダラ過ごしていてはダメだ、というような意味だろうとは思うが、それならそれで、「若者は働け」と単純明快に言えばいいではないか。

私自身は年をとったら仕事もボランティアもせずにのんびりと過ごしたいので、「働かざる者、食うべからず」という意見には断固として反対の立場を貫きたい。


2005/11/18

ペペロンチーノ

No.95

ペペロンチーノの味の基準が分からない。

シンプルな味付けのパスタだから、そんなに違いはないのだろうが、色々食べてみると、塩が強かったり、辛味が強かったり、ベーコンとかキノコとかの具がたくさん乗っていたりと、以外とバリエーションがる。ただ、自分の中に「これがペペロンチーノだ」という基準がないので、どの店で食べても「まぁ、普通に美味しい」となってしまう。ペペロンチーノは好きなのに、いまいちこだわりを持てないのが悔しい。

本場のペペロンチーノって、どんなのだろうか。やっぱり店とか地方によってバリエーションがあるのだろうか。

それならば、一番家庭的なペペロンチーノを食べてみたい。っていうか、ローマとかナポリとか、それっぽい感じの町で普通の家に飛び込んで、その家のペペロンチーノを食べたい。そうすれば、それが一番美味いペペロンチーノだ
と思えるような気がする。

現段階であえて一番美味いペペロンチーノを選ぶなら。ローソンのやつ。


2005/11/17

フライドポテト

No.94

マクドナルドで一番美味いのはフライドポテトだ。

ハンバーガーとかナゲットなら、他のファーストフード店の方が美味い。ただ、フライドポテトとなれば、マクドナルドが勝つ。細いとかしなびているとか、色々と批判もあるだろう。太くてホクホクした感じのポテトも悪くないことは承知している。ただ、ハンバーガーと一緒に食べるフライドポテトとしては、あの細くてしなびた感じで、たまにカリッとしているとちょっと嬉しいという、マクドナルドのフライドポテトしかありえない。

多分、軽く洗脳されているのだと思うが、幸せならばそれでいいと思う。


2005/11/16

全てのロボットの父であり、母

No.93

自動車を組み立てるロボットがあるけど、あのロボットはどうやって組み立てるのだろう。

ロボットを組み立てるロボットがいるのだろうか。それでは、そのロボットはどうやって組み立てたのだろう。そうやってどんどんと系譜を辿っていけば、いつか全てのロボットの親となったロボットに行き着くのではないか。そこまでいけば、そのロボットを組み立てた人間を特定することも可能なはずだ。

全てのロボットの父であり、母でもある一人の人間。

実際にはそんな単純なものではないだろうと思うけれど、なんかカッコイイ。


2005/11/15

珍しい苗字

N0.92

仕事で珍しい苗字の人に会った。

私は会う前から、その苗字に関する話題に触れないよう肝に銘じていたのだが、よせばいいのに、一緒にいた先輩が「珍しい苗字ですね」などと話しだした。

珍しい苗字に関する話題がふくらまないのは、ちょっと珍しい苗字である私自身の実感として証明済みである。「なんともいえない空気が流れるな」。私はそう覚悟を決めた。

ところが、話を振られた相手側は、珍しい苗字に関する話題を3つ用意していた。おそらく、誰から話を振られても、必ず同じ話をしているのだろう。実によどみのない、持ちネタを披露していますというような内容だった。明らかに、一部には笑いをとるための作り話も混じっていた。私は思わず、「それはないでしょう」と突っ込んでしまったぐらいだ。

しかしまぁ、話題を3つも用意しているのは、大した大人力だと思う。私も自分の苗字に関する面白い話を用意しておいた方がいいのではないかと反省させられた。

次の機会には、誰もが大笑いするような、グレードの高いネタを仕込んでおきたいと思う。


2005/11/14

初白髪

No.91

どうも前髪に白髪が一本まじっているような気がする。

白髪を発見したのは生まれて初めてだ。正確に言うと、以前にも白髪かなと思ったことはあったのだが、次の日にはどこにいったのか分からなくなっていた。その点、今回の白髪はもう2週間ぐらいは確認できている。光の関係で、白く光っているように見えるだけかもしれないが、本当に白髪である可能性が高いのではないだろうか。

白髪は年をとってきた証拠なのだろうが、何故だか知らないけれど、ちょっと嬉しいような気もする。本当に白髪だったら、「抜かずにとっておきたい」という気持ちになるのだ。嬉し恥ずかし初白髪である。そういえば、昔から年寄りに対する憧れがあった。子供のころから、ひげを生やしたようなじいさんになって、本でも読んで、孫と遊んだりして過ごしたいという願望があったと思う。

そんな私だが、頭頂部が薄くなることだけは避けたいと思う。理屈ではない感覚だ。


2005/11/11