2010年7月28日水曜日

自動車保険を解約へ

自動車保険の解約手続きを始めた。

実はまだ解約していなかったのだ。というのも、自動車保険を解約しようと代理店に連絡を取ったら、「自動車の所有移転手続きが完全に終わっていることをDMVに確認した方がいい」という。なんでも、自動車の所有移転手続きが終わっていないのに自動車保険を解約すると、私が無保険で自動車を運転していることになってペナルティがかかるらしいのだ。

そんなの面倒くさいので自動車保険の満期である8月下旬までは保険契約を生かしておいて、その後、更新しないということにしようとも思ったのだけれど、それもマズいらしい。アメリカの保険会社は、契約者が更新手続きをとらないからといって、勝手に契約を打ち切ってはいけないとのこと。何かの都合で更新手続きを忘れていただけだとかいう事情があることに配慮しているのだろう。ということで私が更新手続きを取らないでいると、自動的に保険は継続になって、私が保険料を支払わないことが明確になった時点で「保険料未払いによる失効」になるんだと。となると私の保険履歴に「未払い野郎」の経歴が残ることになり、あんまり好ましいことではないらしい。

ではどうやって自動車の所有移転手続きが終わっているかを確認するかというと、自動車を売却した際にDMVに送ったナンバープレートが問題なく無効になったことを確認すればよい。そのための確認書類はDMVが郵送してくれることになっている。私はナンバープレートを送ったときに、「郵送先は日本でヨロシク」と一文を添えておいたので、いつか届くだろうと待っていたわけです。でもやはりというかなんというか、待てど暮らせど確認書類は届かない。そこでDMVのサイト経由でメールで問い合わせをしたところ、「あなたのナンバープレートは問題なくキャンセルされています」との返事が返ってきたということです。ちなみに確認書類も後日、日本の自宅に郵送されてきました。ありがとうございます。ありがとうございます。

ということで、必要書類を本日、アメリカの代理店にファクスしました。無事に手続きが進めば、残存期間分の保険料が小切手で返ってくるはず。

2010年7月27日火曜日

ハイキング

通勤をハイキングだと思えばいいんじゃないか。

人はハイキングと称して夏の暑い最中に、荷物を背負って山道をずんずん歩いたりする。私はいまいち楽しさが分からないのだけれど、目的地が涼しい川辺だったり、空気が綺麗な山の上だったりして、そうした環境が気持ちよかったり、達成感があったりするらしいのだ。

でも、それなら通勤だって同じじゃないか。夏の暑い最中に、荷物を背負ってずんずん歩く。目的地は冷房が効いたオフィスだから、川辺や山の上よりも涼しいだろう。違いといえば山道か都会かというぐらいのもんだが、そこは想像力でカバーできないか。通勤途中でたまたますれ違った綺麗なおねえさんや、かわいい子供に心癒されたりもするだろう。ハイキングで花や小鳥を眺めるのと同じじゃないか。おかしなヘアスタイルのおじさんは珍獣だし、ちょっと怖いおにいさんは猛獣だ。まさにハイキング。何の違いもない。

明日からカメラと水筒を持って、会社に出かけたいと思う。

2010年7月23日金曜日

幸せ

私だけ出かけている。

長男が夏休みに入った。嫁さんは次男の育児休暇で家にいる。もちろん次男も家にいる。ということで、朝から外に出かけるのは私だけだ。1年前だったら、妊娠中だった嫁さんも働いていたし、長男は保育園に通っていた。夏休みだろうと何だろうと、みんなが家から出て行くのが我が家のしきたりだ。それが今では4人中3人が家にいる。なんかずるいじゃないか。私だって会社を休みたい。

でも、よくよく考えたら、会社と家のどちらが忙しいかは微妙なところにある。何せ、会社には私の代わりなんていうのはいくらでもいる。目の前の仕事を誰かに放り投げることだって可能だ。ところが家には私の代わりはいない。嫁さんが次男の世話をしている間に長男が遊ぼうとせがんできたら、私には逃げ場所はないのだ。そして子供なんていうのは大抵の場合、上司よりも態度がでかい。下手すりゃキレられてしまう。こんなのを相手にしていては体力を消耗する一方だ。

仕事が辛いときは家族の顔を思い出して、いろんな意味で幸せを満喫したいと思う。

2010年7月22日木曜日

砂漠のカーリマン

スーツは暑さに強いのではなかったか。

通勤時はスーツの上着を着ている。ポケットにいろんなものが入れられるので忘れ物がなくなるし、冷房の効いた部屋では上着が欲しいときもある。それに昔読んだ漫画で「スーツは直射日光を遮るので、暑い場所で過ごすには適した衣服だ」と買いてあった。砂漠に置き去りにされた主人公が、スーツを来たまま生き抜いたのだ。私だってスーツを着て、この暑さを乗り切れるに違いない。

ただ、そういえば、彼が置き去りにされたのは砂漠だ。多分、湿気はないと思う。一方、私がさまよっているのは東洋の島国で、湿気に満ちあふれている。もしかして彼の体験を私にあてはめるのは間違いなのだろうか。彼に相談したら、「確かに直射日光は遮るけれど、同時に湿気も閉じこめるので不快度が高いよね」なんて返事されたらどうしよう。「っていうか、普通に考えれば分かるよね」とか。なんということだ。また私は勘違いをしていたのか。

今後はカメラマンが着ているようなポケットがたくさんついたベストを着て通勤していこうと思う。

2010年7月21日水曜日

グレード

シラキュースでの最後のグレードが出てました。

MPA WorkshopはA。これはグループワークだからそんなもんでしょう。みんな頑張っていたし、私もそれなりに頑張った。一方、Executive LeadershipはB。まぁ、教科書も読まずに授業だけ聞いて、小学生の感想文みたいなのを提出したわけだから仕方ないな。「結構まじめに採点するんだ」って感じですかね。

ともあれ、これで卒業できているはずです。

2010年7月20日火曜日

かっこいい

かっこいいのではないか。

職場についたらコンピューターの画面を眺めながら仕事をしている。隣には別のコンピューターの画面があって、なんか色とりどりの数字がピコピコと動いている。マウスを使ってなにやら操作をすると、最新の情報が得られたりもする。なんか未来だ。もしかして小学校1年生の息子が見たら、「かっこいい」と思うのではないか。何しろ彼は高速道路の料金所でETCのバーがポーンと上がるのでもかっこいいと思うのだ。

そもそもよく考えたら、職場の入っているビルだってかっこいいかもしれない。エレベーターでギューンと上まで上がって、ポーンと音が鳴ったらそこはオフィスだ。そのシーンだけを取ってみれば、かっこいいんじゃないか。周りにいる人間はいまいち冴えない日本人のおっさんばかりだからアレだけど、周りが金髪碧眼の外国人だと想像すれば、まぎれもなくドラマのワンシーンではないだろうか。

電話で話していることは仕事のミスをどうやってカバーするかとかそんなことばかりだけれど、中学生ぐらいまでならなんとかダマせると思う。

2010年7月16日金曜日

閉店

喫茶店が閉まった。

職場の近くにある喫茶店が閉店した。ハンバーグカレー(690円)が美味しくて、週に一度は通っていたローテーションの柱だ。なんでも32年間この場所で営業してきたが、母親の介護に専念するために店を閉めるらしい。今日がその最終日で11時半ごろに店に入ったら、地下一階の狭い店のなかで20人ぐらいのサラリーマンがひしめき合いながらカレーを食べてた。なんかいい話だ。

でもよく考えたら店を閉める必要はないんじゃないだろうか。これだけお客さんがいるわけだし。あと店は料理を作る店長とウェイトレス役の女性の2人だけで運営できる。誰かがレシピと店の権利を買い取って、そのまま営業を引き継げば何の問題もないはずだ。私はハンバーグカレーを食べ続けることができる。もったいない。実にもったいない話じゃないか。

将来、会社をクビになったら、この店のマスターを探すことから始めたいと思う。

2010年7月14日水曜日

ビンテージ

携帯電話を使いこなせない。

携帯電話を新しくした。最新型のいろんな機能がついたやつにしようかと思ったけど、なんかそれほど機能を使わないような気がして一世代前のやつを選んだ。でも、それでさえ機能が多すぎる。先日、GPS機能を使って待ち合わせ場所に向かおうとしたが、結局どこをどうすればいいのか分からず、ビルに貼り付けてある地番表示の看板をみて目的地にたどり着いた。なんとかというサービスでは、いろんな街の情報を配信してくれたりしているのだが、別に何の関心もない。定期的にスパムメールが送られてくるサービスに加入しているようなもんだ。

どうせだったら、らくらくホン的な高齢者向けの携帯でもいいんじゃないのか。使いもしない機能がたくさんついた携帯電話に5万円も払うのは馬鹿馬鹿しい。通信料だって払わなければならないのだ。ただ、らくらくホンというのはいかにも爺さんみたいで格好悪いので、「あえて旧式の携帯電話を使うことが格好いい」みたいなトレンドが生まれてくれないだろうか。「え、それ、P201? ビンテージものじゃん」「シンプルでかわいいぃ」みたいな。

あと5年もしたら、さらに携帯が高性能化して定価10万円とかいうことにもなりかねないので、早めに希望は表明しておくべきだと思う。

2010年7月13日火曜日

イヌかネコか

イヌよりネコの方がいいに決まっている。

イヌ派かネコ派かという議論がある。イヌの方が飼い主に忠実で頭がいいから好きだとか、ネコの自由きままなところに萌えるとか、いろんな意見がある。そして多くの場合、議論には決着がつかない。イヌ派とネコ派の対立はいつまでたっても解消されないままだ。こうした対立は無用な憎しみを増幅させるだけで、イヌ派とネコ派は一刻も早く和解すべきではないだろうか。

思うにこの対立を解消するには、議論の視点を変えてみるべきではないだろうか。これまでの「イヌを飼うかネコを飼うか」という飼い主視点では議論は決着しない。だからこそ、今、議論の視点を「イヌになるか、ネコになるか」という飼われる側の視点に変えるべきなのだ。そうなると議論の決着は明らかである。常に首輪につながれて、退屈そうにあくびをするだけのイヌ的な人生がいいという人は少数派だろう。誰だって、自由きままにほっつき歩いて、あちこちでエサをもらえて、それでいて「かわいいぃ」と喜んでもらえるネコ的な人生の方がいいはずだ。イヌ派とネコ派の対立はここに決着した。ネコの方がいいに決まっているのだ。

これまでイヌ派を名乗っていた人はただちにネコ派に全面降伏し、飼っているイヌを無条件で解放すべきなんだと思う。

2010年7月12日月曜日

TOEFL結果

TOEFL9回目の結果が出ていました。

なんと! 90点。1年間の留学生活の結果、TOEFLの点数が下がるという残念な結果に至ったことを真摯に受け止め、今後もみなさまの期待にお応えできるよう微力ながら頑張って参りたいと考えているところでございます。

受験時の予想では「90点はあるけど100点はない」という予想だったので、予想の下限だったということになります。内訳は、Reading26, Listening27, Speaking15, Writing22。8回目に比べて、リーディングが3点下がり、スピーキングが2点下がり、ライティングが1点上がって、トータルで4点マイナス。

でもまぁ、ここでも書いたように、インプットの改善はあったと思うんですね。あとはアウトプットの練習が必要だと。どう考えたって、スピーキングの15点がガンだな。何がいかんのかねぇ。的はずれなことを話しているということはないと思うので、発音とかアクセントとかそういうのかなぁ。そんなの練習するのめんどくさい。

10回目があるかどうかは未定。

2010年7月9日金曜日

雪ふりつむ

三好達治が分かるようになった。

小学校で「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。」という詞を習った。当時はよく意味が分からなかったけど、最近になって、あれは寝かしつけた子供の体に布団をかけたのだと思いついた。眠りについた2人の子供の体に布団をかけた様子が、まるで北国の家に雪がふりつもったようだと言っているのだ。

子供が目を覚ましている間、家の中はにぎやかなものだ。でも子供が寝付いてくれると、ようやく静かな時間がやってくる。そんな雰囲気が春であっても夏であっても、雪国の静かな夜みたいだということだと思う。それにしても味わい深い。ちょっと小学生には難しすぎるだろう。もしかしたら若手の先生にだって難しいのではないか。私も二児の親になって、ようやく味わいが分かるようになったのだから。

でもネットで検索してみたら、学校の先生は「雪は今でも降っているのか」とか「家は2軒なのか、もっとたくさんなのか」とか尋ねてくるらしい。

授業中に発言することはすごく難しいことなんだと思う。

2010年7月8日木曜日

運転免許再交付

日本の運転免許証を再交付してもらいました。

留学中にニューヨーク州の運転免許を取得した際、DMVに日本の運転免許証と国際運転免許証を取り上げられました。一部から「日本に帰国する前にDMVに行って、免許証を返してもらわなければならない」と聞いていたのですが、私は「DMVに行ってゴチャゴチャやるよりも、日本に帰ってから再交付してもらった方が早いんじゃね」ということで、DMVには寄らずに帰国したのです。

で、昨日、江東運転免許試験場に出向き、指定された用紙に「ニューヨーク州で免許を取ったときに日本の運転免許を取り上げられた」と理由を書いて再交付を申請したところ、ものの1時間半ほどで新しい免許証を手に入れることができました。窓口のおばさんは「アメリカで取り上げられたの?」なんて驚いた顔をして奥に確認しに行ったのですが、奥に座っていた人が「あぁ、そういうことってあるんですよ」とあっさりOKを出してくれた様子。よくある事例みたいです。

手数料は3650円。DMVに行くことを考えれば、安い。

浴衣

天下一品に厳しさを感じた。

帰国してココイチのカレーを食べた。美味しかった。職場近くの居酒屋で唐揚げ定食も食べた。値上げしていたけど美味しかった。吉野家の牛丼も食べた。NYCで食べた牛丼より何倍も美味しかった。サバの味噌煮定食も食べた。いまいち脂ののりは悪かったけど、シラキュースでは絶対にありつけない味に感動すら覚えた。

ただ、天下一品はキツかった。スープを飲み干す気になれない。チャーシューメン大こってりニンニク入りというオーダーが年相応ではなかったのかもしれないが、中学生時代以来、天下一品のスープを飲み干せなかったことなどなかったのだ。米国での自炊中心の食生活で味覚が変わってしまったのだろうか。それとも36歳と37歳の違いとはそういうものなのだろうか。私は米国での留学生活で、何か大切なものを失ってしまったのかもしれない。

でもそういえば、夜に職場近くを歩いていて「ガールズパブでーす」と浴衣姿のおねえさんにチラシを渡されたとき、これまでにない癒しの期待を感じた。

やはり留学で得たものも大きいのだと思う。