2010年10月20日水曜日

少年たちを救え

女性専用車両には男でも小学校6年生までなら乗れる。

JR東日本の話だ。大丈夫だろうか。っていうか、そういうことへの関心を持ちつつも、なんだかんだで分別がない年頃だ。一番危ないんじゃないか。私が小学6年生で、かつ「あ、俺、乗れるじゃん」って気づいたら、もうそれだけで眠れないと思う。なんとか理由をつけて、朝の電車に乗ろうと画策するんじゃないか。

いや、私は小柄だから、もしかしたら中学生になっても大丈夫かもしれない。私服でいれば、小学6年生も中1も変わらないだろう。この場合は、嘘をついている分、一線を越えている。それだけに、そのための作戦を考えている間、頭はパンパンだ。もう、頭がパンパンになりすぎて気分が悪くなるんじゃないか。中学生というそんなことしか考えられない時期に、女性専用車両なんていう言葉は過激すぎやしないか。

悩み多き少年たちを救うためにも、女性専用車両は廃止すべきだと思う。

2010年10月19日火曜日

ポケットティッシュ

突然、電車の座席に座っている男性が口と鼻から白い液体を噴き出した。

実話である。どうもゲロみたいだ。数分前、隣に座っていた外国人男性がその男性の方をじろじろ見ていた。反対側のシートに座っていた私は、この外国人がもう少し先に座っている若い女性を眺めているのかと思っていたのだが、実際は隣に座っている男性の異変に気づいていたのだ。男性はおそらく、ゲロを口の中にため込んだまま我慢していたのだろう。それが何かのきっかけで、グフっと噴出してしまったわけだ。

しかしすごいのはここからだ。問題の男性は全く動揺することなく、身じろぎひとつせずに座席に座り続け、近くにいたひとりの乗客からポケットティッシュを手渡されて、ようやく黙って自分の服についたゲロのしぶきをぬぐい出した。そのうち我もわれもとポケットティッシュを手渡す乗客が現れ、みんなでゲロのしぶきを拭き始める。なんかお地蔵さんか何かの体を洗い清める参拝客か何かみたいだ。この間、ほぼすべての人が無言。唯一の例外は私の近くに座っていた外国人が”Too much party?"と言っただけだ。

私も来たる日に備えて、街頭で配られているポケットティッシュは積極的に受け取っていこうと思う。

2010年10月18日月曜日

学者

学者っていうのはおたくのことだと思う。

鉄道おたくというのは鉄道について調べることが大好きな人のことだ。経済学者というのは経済について調べるのが大好きな人のことで、天文学者というのは宇宙について調べるのが大好きな人。全く同じだ。だから、経済学者のことを経済おたくと言い換えてもいい。テレビに出ているような学者の顔を思い浮かべてみると、納得してもらえると思う。偉そうなことを言っているけれど、ああいうのはれは鉄道おたくが鉄道について熱く語っているのと似ている。

だから、おたくの人たちも学者と言ってしまっても問題ないと思う。鉄道おたくでなくて鉄道学者。アニメおたくじゃなくてアニメ学者だ。だいたい、学者なんていう肩書きは自称するものだろう。実際、動物に詳しい子供のことを動物博士なんて呼んだりもする。博士は学者なんだから、動物学者と言っていうのと同じだ。AKB48とか、EXILEのメンバーの名前や経歴をすらすらと言えるようなら、それはAKB48学者、EXILE学者と呼んでも差し支えない。

ただ、例えそこまで解釈を広げても、私には学者といえるような分野がひとつもない。なんだか残念な気がする。

2010年10月15日金曜日

デフレ

なか卯もいい。

これまで吉野家のことはよく書いた。大好きだ。吉野家。でも、最近、職場近くになか卯があることに気づいて、昼ご飯のなか卯率がすごいことになっている。月曜日に親子丼、火曜日にカレーうどん、水曜日をとばして、木曜日にカツ丼、金曜日に鶏塩うどん、といった具合だ。高くても550円。安い。

そして引き続き、夜には吉野家にも行ったりする。お昼はなか卯でカレーうどん、夜は吉野家で並とタマゴとサラダ。こちらは500円。あー安い。早い。美味い。夜遅くまでやっている。何も考えなくていいから楽。そのうえ、この週末に家族そろってすき家にも行った。長男(小1)はキムチ牛丼が美味しいと喜んでいた。

こうやって日本のデフレは進行していくのだと思う。

2010年10月13日水曜日

はじめの一歩

ジョギングは自由への第一歩だ。

ある週末の夕方、長男(小1)がひとりで図鑑をながめていた。ちょうどそのとき、次男(1歳)は昼寝中。夢にまで見た自由な週末だ。しかし、ここで気づいたのは「自由になったところでやることがない」という事実だ。普通なら、のんびりとテレビでも見ればいいのだろうけど、このところ長男に「テレビは時間を決めて見たい番組だけを見るべし」と教えている手前、私がだらだらとテレビを見るわけにもいかない。そうだ。ここ数年、子供の相手とか英語の勉強に時間を割いてきたけれど、そういえば私は無趣味だったのだ。

これをきっかけに、押尾コータローになるべくギターの練習でも始めればいいのかもしれないが、そんなことしたらせっかく図鑑を読んでいる長男の邪魔をしてしまうし、昼寝中の次男を起こしてしまう危険性もある。これではせっかくの自由の基盤が成り立たない。そうか、人はこういう時にジョギングを始めるのか。ちょっとした時間があればすぐに始められるし、お金もかからない。そして何より1人になれる。自由だ。人はジョギングで自由な風になるのだ。

ただ、その時はジョギングという発想が浮かばず、なんとなくパソコンをいじってしまった。いつになるか分からないけど、次回に備えて心の準備をしておこうと思う。

2010年10月9日土曜日

アームストロング

"It's Not About The Bike"を読んだ。

アメリカのプロ自転車レーサー、ランス・アームストロングの自伝。21歳にして世界選手権に優勝した後、精巣ガンが見つかり、それが脳と肺にも移転するという最悪の状態に見舞われます。しかし、ガンの摘出手術と化学療法による治療を経て、カムバック。その後、1999年から2005年までツールドフランスを7連覇したという人。本では母子家庭に育った生い立ちから、2000年のツールドフランス優勝までについて書かれています。あと、結婚と子供が生まれたことも。

私は闘病ものはしめっぽくて嫌いです。っていうか、読んだことない。でも、これはガンに打ち勝ったうえにツールドフランスに優勝しちゃうっていう話ですから、まぁなんというかすごいパワフルです。ガンが見つかったときのショックとか、それまでのスポンサーが離れていくときの不安とか、化学療法の過酷さとか、ガンの治療が終わった後、復帰を決意するまでの間の葛藤なんかもあるんですが、なんだかんだで全部蹴散らしてしまう。すごいなぁと。「病気のおかげで強くなれた」というのはよく聞く言いまわしですが、なんとなく「ほんまかいな」という気にさせられるのも確か。でも、この本の場合は「病気のおかげでツールドフランス7連覇できるぐらい強くなれた」って話ですから、すごい説得力です。

文章はそんなに難しくなくて、病気や自転車に関する専門用語も分かりやすく説明してくれています。看護婦さんのセリフとか、復帰後に自分の力が戻っていることを確信するシーンとか、泣かせどころもあって楽しみながら読める本。

闘病中のランスを献身的に支えたLaTriceというインディアナ大学病院の看護婦さんが化学療法の最後の段階でランスにかけた超かっこいいセリフ。あんまりかっこいいので引用すると、

"Lance," she said, softly, "I hope someday to be just a figment of your imagination. I'm not here to be in your life for the rest of your life. After you leave here, I hope I never see you ever again. When you're cured, hey, let me see you in the papers, on TV, but not back here. I hope to help you at the time you need me, and then I hope I'll be gone. You'll say, 'Who was that nurse back in Indiana? Did I dream her?'"

It is one of the single loveliest things anyone has ever said to me. And I will always remember every blessed word.


ランスは彼女に会ったことで地上に天使がいることを確信したそうです。くーっ。

2010年10月7日木曜日

ひみつシリーズ

マンガで勉強するのが一番だ。

子供のころから学研の学習マンガ「ひみつシリーズ」ばかり読んでいた。私が今知っていることの8割方はここに由来すると言っていいと思う。名作「できる・できないのひみつ」に始まり、「世界の国々びっくり旅行」「自然のひみつ」「電気のひみつ」「発明・発見・なまえのひみつ」「病気のひみつ」とか。ウィキペディアでタイトルを見るだけでワクワクする。あと、シリーズ外だけど「星・星座なぜなぜ110番」。腹かかえて笑った。

で、最近、長男(小1)に買ってやった新・ひみつシリーズの「動物のひみつ」を読んでみた。やはり面白い。面白いどころか、知らないことまで載っている。以前から「ネコの仲間にはライオンとかトラみたいな強いのがいるのに、どうしてイヌの仲間はオオカミどまりなのだ」と思っていたのだが、実はクマがイヌの流れをくんだ動物らしい。なるほど、クマだったらトラにも負けないぐらい強そうだ。疑問が解けるというのは嬉しい。

いつの日か、「英会話のひみつ」が出版されればいいと思う。

2010年10月4日月曜日

リトルオーサカ

リトルオーサカってできないだろうか。

東京でボケまくるタイプの関西人に会うと新鮮だ。関西で暮らしていたころは、周りに1人や2人はそういったタイプの人がいるのが当たり前。私もそういった人へのつっこみ役として存在感を発揮できたのだけれど、東京で仕事をしているとなかなかそういうタイプの人には出会わないので、なんとなくフラストレーションがたまっているような気がする。あぁ、ボケまくるタイプの人とビールでも飲んで、思う存分つっこみたい。

というこで、誰かリトルオーサカを作ってくれないだろうか。東京のどこかの飲屋街に、関西人以外お断りの店を集めるのだ。こういう店の店員さんはボケまくる人とかツッコミまくる人ばかりなので、東京では少しはばかられる強めの会話もOK。「アホか」「その顔でよぅ言うわ」「貧乏人が何を言うとんねん」なんていうつっこみも問題なしだ。あと、「まぁ、俺は京都のええとこの子やからな」なんてボケれば、きちんと「え? エテコの子?」とつっこんでくれる。リトルオーサカのキャバクラでこんな風につっこまれてみたい。

価格が飲み放題で1時間6000万円ぐらいなら、結構流行るんじゃないかと思う。