2019年4月20日土曜日

真空状態

No.110

真空状態が分からない。

空気がない状態だとは思うけど、「この箱の中は真空状態です」とか言われても、実は全くイメージが沸かない。何が入っているのだろう。何も入っていないというかもしれないが、何かは入っているだろう。空間があるのだから、そこを満たす何かがないと困る。

真空状態が分からないというより、空間というものが分かっていないのだろうか。

真空状態とは、空間があるということのような気もする。逆に何かがあるということは、空間が何かで埋められているということだ。普通の空っぽのペットボトルの中の空間は空気で満たされているので、ペットボトルの中には空間はなく、空気だけがあるということじゃないか。

じゃあ空間って何だ。3次元とか4次元とかそういう話か。

ここまで考えると「真空状態」という言葉はもう使えない。また日本語が難しくなった。


2005/12/9

誘惑のギターケース

No.109

ギターケースを担いでいる女性を見ると、グッとくるものがある。

私には楽譜をよめる人は無条件で偉いと思う性質がある。自分には使えない「世界語」を使えるいうイメージがあるからだろう。なんか交友関係が広くて、社交的で、しかも努力家で、才能があるという気もする。そういう私にとって、ギターケースを担いで歩いている女性は、交友関係が広くて、社交的で、努力家で、才能がある女性だ。心の中に湧き出る尊敬や憧れの感情は、恋心への第一段階といっていい。

そういうわけなので、クリスマスを前にどうしても私を誘惑したいという人がいれば、ギターケースを担いで歩くことをお勧めする。こういう場合には「実はギターが下手」とか「ギターは弾けるけど、楽譜はよめない」という可能性は考慮しないので、どしどしチャレンジしてもらいたい。


2005/12/8

プリペイドカード

No.108

電車のプリペイドカードの絵柄は誰が決めているのだろう。

可愛いネコとか、日本の有名なお城とか、景勝地に沈む夕日とか。ねらいが分からない。誰が喜ぶというのか。ネコマニアとか城マニアにはたまらないかもしれないが、そうでない者が買ったときは、いまいち釈然としないものがある。自動販売機で買う場合なんかは図柄を選べたりするが、率直に言ってどれも欲しくない。グラビアアイドルとか男前タレントとか、もっと大人が喜ぶような図柄にすればどうだろうとか、何かの広告を載せれば金儲けになるだろうとか、色々考えようもあると思う。

向こう1カ月の占いが載っているとかでもいいじゃないか。そういうのが相応しくないというのであれば、無地とか鉄道会社のロゴマークだけとかでもいい。ただ、もしもその絵柄を決めるだけの仕事の人がいるとすれば、ちょっと羨ましいとも思う。

私なら、なぞなぞシリーズを出したい。ものすごく難しいやつ。


2005/12/7

クイズが分からない

No.107

クイズ番組の答えが分からなくなっている。

昔からクイズ番組が好きで、子供のころはよく見ていた。毎年秋になると、「今年のウルトラクイズはいつから放送だろう」と気になったものだ。さすがに最近はクイズ番組を見ることもないが、たまにテレビで見かけたりすると、2、3問は考えたりする。

ところが、その答えが分からない。「最近のヒット曲」みたいな話題はもちろん、「○○中学の受験問題」みたいな問題でも正解が答えられない。試験とは縁遠い生活をしているので仕方ないのかもしれないが、女子高生の格好をしたお笑いタレントに負けたりすると、寂しい。

今、頭の中には新聞の番組紹介記事に出ていた「ブラジャーの生地は何でできているか」というなぞなぞがグルグルと回っている。番組での正答率が低いことを願う。


2005/12/6

子供のころの夢

No.106

子供のころ、熱を出したときはいつも同じ夢をみた。

私がオサムシというかゴミムシというか、地面の上をはいつくばっている虫になっていて、目の前には昔のマンガに出てくるような、巨大なコンピューターがそびえ立っている。そこで私が立小便をしていると、後ろからやってきた別の虫に肩をたたかれて注意されるという内容だ。

相当訳が分からないが、この夢を何度も見た。偉い精神医学の先生とかだったら、この夢から何らかのトラウマを見つけ出すのかもしれないが、私にはさっぱり分からない。強いていえば、熱が出ているときは眠っているときでもトイレに行きたくなる、ということぐらいだろうか。

うちの息子(2歳)は先日熱を出したとき、「キリン食べちゃった」と泣き叫びながら、目を覚ましていた。きっと彼は大人になってから、「子供のころ、熱を出す度にキリンを食べる夢を見たな」と思い出すのだと思う。


2005/12/5

トップテン

No.105

「トップテン」が思い出せない。

「ザ・ベストテン」は思い出せる。黒柳徹子と久米宏が司会だったこととか、最後に記念写真を撮ることとか、セットの様子とかも分かる。ところがトップテンになると、思い出すのはかなり難しい。ベストテンとほぼ同じ仕組みの番組だったこと、月曜日に放送していたことぐらいは思い出せるが、それ以上は無理だ。司会が誰だったかも、セットがどんな風だったかも思い出せない。そもそもタイトルもうろ覚えだ。「歌のトップテン」だったか? 「ザ・トップテン」だったか?

私は別にベストテンしか見なかったわけではなく、普通にトップテンも見ていたと思う。それなのに、この頭に残った記憶の量の違いは一体何なのだろう。やはり老舗というか、一番手というか、そういったベストテンの存在感は圧倒的なのだろうか。

もし、そういうことなら、私はあえてトップテンを応援したい。もう随分と前に終了した番組だからどうしようもないが、とりあえずトップテンの記憶を蘇らせて、ことあるごとに「俺はトップテンの方が好きだったよ」と主張してみたいと思う。


2005/12/2

楽にしていい

No.104

ラクダって何を食べるのだろう。

ぱっと思いつくのは草だが、砂漠に草はないのではないだろうか。それじゃ砂? とも考えたくなるが、やはり砂ということはないだろう。いろいろと考えてみても、やはり思いつくのは「少量の草」といったところだ。

思えばラクダっていうのは、砂漠のなかで何も飲み食いしなくても、黙々と歩き続けることができるというイメージを与えられている。しかしそれは、実際以上にストイックなイメージなのではないか。ラクダだって水も飲めば、草も食べるだろう。木陰でゴロゴロしながら昼寝もしたいだろうし、荷物を運べといわれてたときに、「嫌」と答えたい気分の時だってあるに違いない。

それでもラクダとしてのイメージを押し付けられ続けるラクダ。今度ラクダに会ったら、「楽にしていいよ」と言ってあげたい。


2005/12/1

歯磨きできない

No.103

大人だからといって、きちんと歯を磨けるわけではない。

今朝、会社に行こうと靴のひもを結んでいたら、口のなかにごはん粒があるのに気付いた。今日の朝ごはんはパンだった。昨日の晩ごはんはパスタだった。昼ごはんはラーメンだ。一番最近、ごはんを食べたのは昨日の朝。ということは、このごはん粒は1日以上、口の中に入っていたことになる。

その間、私が歯を磨いた回数は3回。昨日の朝と夜と今朝。一体、何を磨いていたというのか。歯ブラシを口の中に突っ込んでグチャグチャやったところで、ごはん粒も取り除けていないようでは、歯垢とかバイキンとか、なんだかもろもろの悪いものが取り除けているはずがないだろう。

「きちんと歯を磨かないと虫歯になるで!」と息子(2歳)を叱るヨメの声が、今日からは違って聞こえると思う。


2005/11/30

予定のない日

No.102

散髪屋はどうして、人の予定を聞きたがるのか。

いつでもそうだ。日曜の午前中に髪を切りに行くと、「今日はどうされるんですか」と聞かれる。確実にだ。これまでに聞かれなかったことはないと言っていい。そんなこと聞かれたって、こっちはヒマだから髪を切りに来ているわけだ。スケジュールがびっちり決まっているような日にはこんなところには来ないだろうと問い詰めたい。

「今日はこれからデートなのぉ」とかいう答えが返ってくると思っているのなら、眼球を交換した方がいい。どうみたってオッサンなのだから、デートの予定などあるはずがなかろう。「実はこれから離婚調停でして…」という回答を予想しているのならば、脳みその交換をお勧めする。

ここまで毎回尋ねられると、散髪屋に会話を求めない私が悪いかのような気分にもなってくるから恐ろしい。私は引きこもりなのだろうか。


2005/11/29

チンコ攻撃

No.101

総合格闘技が盛んだが、チンコへの攻撃は禁止されている。

もしチンコへの攻撃が許されるなら、どんな闘いになるのだろう。やはり、チンコの蹴り合いになるのだろうか。まるで小学生がじゃれあっているみたいだが、そうなると、闘う際の選手たちの姿勢も違ってくる。やはりチンコを蹴られないように両方の太ももをぴったりつけて内股になって構えをとるのが最適だろう。そのうえで、相手のチンコを蹴るべく、技を繰り出す。寝技になってもチンコのつかみ合いだ。お互いが体を重ねながらチンコに手を伸ばしあう。
もしつかまれてしまったら大変だから、逃げる方も必死。懸命に体をくねらせながらも、相手のチンコをつかむべく一瞬のスキをつこうとしている。

きっと人気は出ないだろうけど、技術の高さと勝利への執念では、現在の総合格闘技の比ではないと思う。


2005/11/28