N0.92
仕事で珍しい苗字の人に会った。
私は会う前から、その苗字に関する話題に触れないよう肝に銘じていたのだが、よせばいいのに、一緒にいた先輩が「珍しい苗字ですね」などと話しだした。
珍しい苗字に関する話題がふくらまないのは、ちょっと珍しい苗字である私自身の実感として証明済みである。「なんともいえない空気が流れるな」。私はそう覚悟を決めた。
ところが、話を振られた相手側は、珍しい苗字に関する話題を3つ用意していた。おそらく、誰から話を振られても、必ず同じ話をしているのだろう。実によどみのない、持ちネタを披露していますというような内容だった。明らかに、一部には笑いをとるための作り話も混じっていた。私は思わず、「それはないでしょう」と突っ込んでしまったぐらいだ。
しかしまぁ、話題を3つも用意しているのは、大した大人力だと思う。私も自分の苗字に関する面白い話を用意しておいた方がいいのではないかと反省させられた。
次の機会には、誰もが大笑いするような、グレードの高いネタを仕込んでおきたいと思う。
2005/11/14
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