No.70
電話で話した相手の名前を確認したら、「なかんだかりさん」だった。
間違えて覚えると後でややこしいかなと思ったので、「どういう字を書くんですか」と確認したら、「説明しにくいんです。以前、送った書類に名前を書いたかもしれません」とだけの返事だった。あとで書類を確認したら、名前は書いていなかった。
きっとややこしい字なのだろう。相手に散々説明させて、結局、「分からないですね」という結論になることは目に見えている。そんな気まずいムードになるのは嫌だし、これだけ珍しい名前だと多少間違っても個人は特定できるだろうから、「なかんだかりさんですね」と念を押すだけにしておいた。
ある日、ふと、このことを思い出して、インターネットで検索してみた。「仲村渠」と書く沖縄にある苗字で、ヤフー検索で643件ヒットした。変わった苗字の中ではかなりメジャーらしい。こんなことなら、書き方を確認したときに、「ネットで検索して下さい」といってくれれば、良かったのにとも思うが、きっとあの人は苗字のことに触れられるのにあきあきしていたのだと思う。
今度、話す機会があっても、「なかんだかりさんですね」と聞き流して、「沖縄の苗字ですよね」なんて馬鹿な発言はしないようにしたい。
2005/10/11
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