No.69
名刺を交換した相手が珍しい苗字だからといって、「珍しい苗字ですね」というのは止めにしてもらいたい。
私も少し珍しい苗字なのだが、「珍しい苗字ですね」と言われて嬉しかったことは一度もない。相手としては、そう一言いえば会話が弾むとでも思っているのかもしれないが、珍しい苗字を持っていれば、自分の苗字について薀蓄を語れるというわけではないのだ。
名前なら、由来とかなんとかを親から聞いたこともあるかもしれないが、苗字の由来なんて調べるのも大変だし、例え分かったとしても面白くともないケースがほとんどではないか。例え面白いエピソードがあったとしても、話す方は飽き飽きしているはずだ。ニコニコしながらも、心の中には「またかよ」と毒づいていると請け合う。
「珍しい苗字ですね」と話を振るからには、そちらの方で面白い話の一つや二つは用意しておいてもらいたい。そういう話が無いのなら、こちらにも無いと思っておいて欲しい。
2005/10/7
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