三好達治が分かるようになった。
小学校で「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。」という詞を習った。当時はよく意味が分からなかったけど、最近になって、あれは寝かしつけた子供の体に布団をかけたのだと思いついた。眠りについた2人の子供の体に布団をかけた様子が、まるで北国の家に雪がふりつもったようだと言っているのだ。
子供が目を覚ましている間、家の中はにぎやかなものだ。でも子供が寝付いてくれると、ようやく静かな時間がやってくる。そんな雰囲気が春であっても夏であっても、雪国の静かな夜みたいだということだと思う。それにしても味わい深い。ちょっと小学生には難しすぎるだろう。もしかしたら若手の先生にだって難しいのではないか。私も二児の親になって、ようやく味わいが分かるようになったのだから。
でもネットで検索してみたら、学校の先生は「雪は今でも降っているのか」とか「家は2軒なのか、もっとたくさんなのか」とか尋ねてくるらしい。
授業中に発言することはすごく難しいことなんだと思う。
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