2011年12月13日火曜日
国際会議
南アフリカに行っていました。
COP17という気候変動問題について話し合う国連の会議をのぞいてくるのが目的です。京都議定書を延長するのかどうかとか、そいういうことを話しているやつですね。私は「僕たちの地球を守ろう!」的なエコっぽいのは敬遠してきたのですが、まぁなんやかやで行くことになったわけです。
ほとんどの会議は非公開です。でも主だった国は毎日のように会見をやります。EUとか米国ですね。あと、新興国の人たちやNGOの人たちも会見をやります。COP17の会場であるInternational Convention Centerというどこにでもあるような名前の施設のなかに会見室があって、そこに座っていれば、勝手にいろんな人が来て話をしてくれるというわけです。あと、こうした会見はインターネットでも中継されているので、別に日本にいたって話が聞ける。便利。
で、会見は英語でやるわけですが、だいたい理解できます。EUのヘデゴー欧州委員なんかは中学の英語の先生かというぐらい、はっきりとゆっくりと話すので実にありがたい。中国の解振華・中国国家発展改革委員会副主任という人は中国語で話しますが、同時通訳がついています。同時通訳も聞きやすい英語なんで分かりやすいです。ただ、会見場にいて、同時通訳のヘッドセットを持っていないと一言も分からないという問題があります。最初、「やっぱり英語で話すんだろうな」なんて思ってぼーっとしていたら、急に中国語で話し出したので、みんなが急いでヘッドセットを奪い合うという場面がありました。
ただしトッド・スターン気候変動問題担当特使はちょっと厄介です。この人はネイティブなもんですから、英語に容赦がありません。早口でぼそぼそ話します。しかも回りくどい。地球温暖化問題には積極的ではない米国ですから、いろいろと論をこねくりまわしては、批判をまぬがれようとする。だから分かりにくい。ただ逆にいえば、言いたい結論は最初から分かっているので大きな誤解をすることはないです。あらかじめスターンさんの過去の声明文なんかに目を通しておけば大丈夫。しかも、この人の会見は米国の国務省がわりとはやく文章化してホームページにアップしてくれます。
というわけで、何とかならないわけでもない。力不足も感じますが、この頃と比べると、流石に進歩している。
写真はヘデゴーさん(今回の会議での写真ではないです)。デンマークのエネルギー担当大臣として再生可能エネルギーの導入を推進したことがある人です。なるほど。バリバリですな。
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