2018年11月18日日曜日

第二の思春期

No.71

官能小説というジャンルがある。

「美人姉妹なんとかかんとか」とか、「女教師ほにゃららほにゃら」とかいったタイトルのやつだ。時代小説みたいなのもある。他のベストセラー小説の文庫本と一緒に「新作コーナー」に積まれていたりするし、結構数も多い。オフィス街にある本屋であるにも関わらずだ。店先を見る限りでは、官能小説に対する需要は相当あるのだと思う。

ただ、買っている人はおろか、立ち読みしている人すらみたことがない。私自身も買ったことがないし、週刊誌で連載されている官能小説的な読み物も読んだことがない。アダルトビデオを借りたり、ヌードグラビアを見るのは平気だが、官能小説を手にすることはためらわれる。

大体、官能小説とはいえ文庫本一冊の量があるのだから、読むのにはそれなりに時間がかかるだろう。スケベな気分になるのに、それだけの時間をかけることに何か理由でもあるのか。何か新しい世界でも見えてくるのか。

600円程度の本に翻弄される心。第二の思春期なのだろうか。


2005/10/12

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