2013年1月15日火曜日

ジャック・ルーって誰?

2期目のオバマ政権の財務長官にジャック・ルー大統領首席補佐官が就くことになりました。おかしなサインをすることが話題になってますが(参照)、他のことも調べておいた。

この記事ウィキペディアホワイトハウスのページによると、ニューヨーク出身のルーさんはミネソタ州のチャールトン大学在学中にニューヨーク州選出のベラ・アブザグ下院議員(民主党)のもとで1年間働いた後で大学をやめ、1974年からはマサチューセッツ州選出のジョー・モークリー下院議員(民主党)のもとで働き、さらに23歳のとき(1973年ごろ)、同じくマサチューセッツ州選出のティップ・オニール下院議長(民主党)の政策アドバイザーになります。その後、クリントン大統領時代の行政管理予算局(OMB)ディレクターとして財政均衡の実現に貢献。オバマ政権下では、クリントン国務長官の国務副長官をやり、2010年11月からは再びOMBのディレクターを勤め、さらに2012年1月から大統領首席補佐官をしています。

ちなみに最終学歴がチャールトン大学中退っていうわけではなく、その後、働きながらハーバードとジョージタウンで学位をとっているみたいです。あとシティグループなど民間で働いていたこともある。

つまりはバリバリの民主党員で、普通の家庭に対して政府が果たすべき役割を重視しているっていう人ですね。若いころには低所得者用住宅の建設や、国際的な飢餓問題のためのファンド設立に奔走したこともあるらしい。そのうえ数字に強く、タフなネゴシエイターでもある。敬虔なユダヤ教徒で金曜日は日が沈む前に仕事を切り上げてしまうそうです。あと、12弦ギターも弾く。ギター以外は見た目通りって感じ。

ただ、オニール下院議長の政策アドバイザーだった当時、グリーンスパン委員会との連絡役として、Social Securityの健全性を維持するために、支給年齢を65歳から67歳に引き上げるなどする法律の成立に貢献したそうです。民主党員の中にはこの法律を不本意に思う人もいたようですが、ルーさんはこの法律が議会を通過したときに使われた小槌をオフィスに飾っているらしい。あと、ルーさんはメディケアの支給年齢を65歳から67歳に引き上げることについても、賛成しているとの証言もある。バリバリの民主党員なんだけど、プラグマティストでもあるということです。

そんなルーさんの財務長官就任に対して、共和党の一部では反発があります。(参照) 理由は要するにルーさんが頑固な民主党員で、交渉で数字を並べ立てて煙に巻こうとするような奴だからっていうことみたいですけど、まぁ、気に入らないんでしょうね。

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