No.44
荒木経惟という問題もある。
有名な写真家なのだが、名前の読み方が分からない。仕方がないので、活字でこの名前を見かけると、心のなかでは「アラーキー」と読む。音読せよと言われればごまかしようがないのだが、これでなんとか乗り切ることができる。
言い訳のように心の中で、「あぁ、あの写真家ね。変な髪形で、サングラスかけた。奥さんが病気かなんかで亡くなったんだよね」なんて確認はするが、名前の読み方を知らないという現実には背を向けたままだ。
そんなわけで、普段の会話のなかでこの人が話題になることはない。新聞とか雑誌では割と頻繁に見かけるのに話題にのぼらないのは、名前の読み方の難しさが一因だと思う。「アラーキーがね、」なんて話を切り出す奴がいたら、
名前の読み方も知らないくせに知ったかぶりをしようとしている奴とみていい。
調べてみて分かったのだが、「あらきのぶよし」らしい。難しいにもほどがある。
せっかくなので今後、「経」という字を「荒木経惟のノブ」と説明して、優越感を味わいたい。
2005/8/31
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