2018年6月25日月曜日

スキップ

No.57

スキップは難しい。

「スキップ」を辞書でひくと、「片足で交互に軽く跳びながら進むこと」となっている。多分、そうだろう。さらに正確に説明するならば、右足で踏み切り、右足で着地し、今度は左足で踏み切って、左足で着地する。これを次々と繰り返していくということだ。

ただ、そんなことを頭で考えているとスキップはできなくなる。なんだか脚がもつれるうえ、弾もう弾もうとする上半身との間にギャップができて、不自然さが高まっていく。そんなところを人に見られでもしたら、「なんと運動神経の悪い人だ」との評価を受けることは避けられない状況だ。

難しいことを考えずに、自然と体を動かせば難しくない。恥ずかしがって動きを小さくしようとしたり、「右足で踏み切って、右足で着地して」と理屈を考え出せば、難しくなる。

これからの人生に役立つかのような教訓も引き出せそうな文脈になったが、スキップごときで人生を語るのはやめておきたい。


2005/9/20

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