1993年07月14日(6日目) 曇り
電車の中は何も起こらず、またしてもだらだらと昼になる。でも遠くの山のふもとに一面霧がたちこめていて、何とも不思議な光景だったので写真を撮っておいた。経ゼミはますます難しく困ってしまう。
ウラン・ウデの前の駅でジャガイモを200ルーブルで買う。「スコーリカ・ストーイト」を使うことに成功。ウラン・ウデではアイスクリームを買おうとしたが、オレンジ・エード(600ルーブル)を買っているうちに売り切れてしまう。結局、野望を果たせないまま再び列車に乗る。
ウラン・ウデを過ぎてしばらくすると、隣のコンパートメントのお父さんがドアをノックして、バイカル湖が見えると教えてくれた。通路には人が鈴なりで、私は気分がすぐれないというSとコンパートメント内で待機。ほとぼりが醒めてから、ゆっくりと見ることにする。
しばらくして通路に出てみると、人も少なくなっていたので座ってバイカル湖が見えるのを待っていると、ちょうど湖が見える頃に隣のコンパートメントの女の子が出てきて窓の外をながめだした。絶好のシャッターチャンスと思ったが、すぐお母さんが手前に立ったので撮る気がうせてしまう。(しばらく後に似たような写真は撮れた)
再びコンパートメントにひっこんで、女の子の気をひこうと「ウサギ」「カエル」などとやっているうちに、Jのマジックショーが始まる。マジックはウケたらしく、Jは車掌室に呼ばれてしまう。残った3人で洋楽の話をしているうちにイルクーツクに着く。
夜のロシアは真っ暗で、なぜかみんな急ぎ足でホテルに到着。ジュースを900ルーブルで買い、シャワーを浴びて日記を書く。止まっている場所で寝るのは久しぶり。ぐっすり9時まで眠ろう。明日は一応、Jのアラームで起きることになっているのだが、彼はアラームもセットせずに眠っている。大丈夫だろうか。あと、このホテルには日本人の団体がいて興ざめだ。一応私たちも団体だが、気概が違う。
「一応私たちも団体だが、気概が違う。」吹きました...気持ちは分かります(笑)
返信削除先日あるお金持ちの方に連れて行って頂いたNYCの日本人キャバクラで、キャバ嬢が「学生さん?あちらもNYUの学生さんだよ。ラトガース、なにそれ?シラキュース、どこ?Public Administration?分かんない!」
一言「気概が違う。」とだけ言い放っておけばよかったです。
そうっすよ。見てる方向が違うね、はっきり言って。我々は世界を少しでも良くしていこうと考えているんっすよ。マックスウェルの卒業式でも、誰かがそんなことを言っていたよね。うん。
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